NextHill LAB / Habit Study 02
ゴシゴシ洗顔を卒業する、落とし方の科学
汚れが落ちる仕組みを知ると、力を抜いて洗える
この記事の要点
- 洗顔料の洗浄力は、手でこする力だけでなく、製品の処方にも大きく左右されます。
- 日焼け止めの落とし方を比べた研究では、製品の種類によって、水・洗顔料・クレンジングオイルの落ち方が異なりました。
- 米国皮膚科学会は、ぬるま湯と刺激の少ない洗顔料を使い、指先で強くこすらずに洗う方法を勧めています。
「顔は、しっかり洗ってこそきれいになる」
そう思って、頬や小鼻を念入りにこすってきた方もいるでしょう。優しく洗うと、汚れまで残ってしまいそう。長年の習慣ほど、力を抜くのは難しいものです。
そこで考えたいのが、洗顔で汚れが落ちる仕組みです。
汚れに合わせて、洗浄剤の働きを使う
洗顔料に使われる界面活性剤には、水になじむ部分と油になじむ部分があります。その性質を利用して、皮脂などの油性の汚れを水で洗い流しやすくします。洗浄力は、手の力だけで決まるものではなく、製品の処方にも大きく左右されます。[1]
日焼け止めの落とし方を調べた20人の試験では、耐水性のある製品とない製品で、水・洗顔料・クレンジングオイルの落ち方が異なりました。研究で用いた耐水性日焼け止めは、クレンジングオイルで残留が少なくなりました。[2]
この研究から日常のケアに活かせるのは、落ちにくいものを使った日は、その製品に適した洗浄方法を選ぶという考え方です。日焼け止めやメイクの表示を確認し、指定された量や使い方で落とす。汚れが気になるときは、まず製品の組み合わせを見直せます。
優しい洗顔は、手を触れさせてよい
米国皮膚科学会は、ぬるま湯と刺激の少ない洗顔料を使い、指先で洗い、強くこするのを避ける方法を勧めています。[3]
「摩擦ゼロ」という言葉から、指が肌に触れたら失敗、と緊張する必要はありません。洗顔料を広げ、必要な汚れを落とし、十分にすすぐ。その動作を軽い力で行うのが基本です。
泡立てる製品は説明どおりに泡立て、泡立たない製品は指定の使い方で。泡の量だけで、洗浄力や優しさを判断することもできません。[1]
力を抜く練習は、今夜から
慣れるための目安として、頬が大きく左右に動くほどこする動作を減らしてみましょう。これは損傷を判定する医学的基準ではなく、手の力を意識するための工夫です。
洗顔後は柔らかいタオルで軽く押さえ、保湿を。つっぱりやヒリつきが続くときは、洗浄剤・水温・洗う回数も見直します。[3]
REFERENCES
- Draelos Z, et al. Hydrophobically modified polymers can minimize skin irritation potential caused by surfactant-based cleansers. J Cosmet Dermatol. 2013;12:314–321.
PubMed 全文(PMC) - Chen W, et al. The optimal cleansing method for the removal of sunscreen: Water, cleanser or cleansing oil? J Cosmet Dermatol. 2020;19:180–184(2019年オンライン公開).
PubMed - American Academy of Dermatology. Face washing 101.
公式資料